Ashland, Oregon.

 


今回の旅を時系列で追っている。

なんてバカな事をしていたのか改めて思い知るのだが、
人にはそれぞれの予定もあり、僕にはそれなりの余裕があって
だからこそ体験出来るドキドキやわくわくを求めながら、
広い広い大陸を動き回るのだ。

サンタクルズでの一夜を楽しく過ごして朝の4時に起床。
(バッカじゃないのと自分で思えるスケジュール。)
朝飯もとらずに一路SFOに逆戻り。

朝一番で乗り込む彼女はOh my baby,,, 


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プロペラだね。 いいね。
(寝れません絶対に。)

向う先はオレゴン。 ふーんオレゴンって、えっオレゴン? 
一昨日いたぜ、べいべ、的に思いますよ、自分でも。
でも行かなきゃならず、行くしかないのが僕の旅。

でも目的のAshlandは極めてCaliforniaとの国境にあるオレゴン南部の街。
40分のフライトで、はい到着。 
5時間以上のドライブは今回はしません。

バケーション前のMikeDesalvoになんとか会って話をしておかねばと
やってきました、美しく、住みやすそうなAshlandへ。

でもその前には、食わなかった朝飯を喰らいにDownTownへ。
(今回はDownTownが役に立ってるね。)

 
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um. looks yam yam!

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taste yam yam!

ぼくぁこれが一等好きなんですよ。
Two Eggs & HashBrown.  
おまけに優しさのつまったトーストがあれば生きていける。

みんないろいろとアメリカを誤解してると思うのですが、
例えばアメリカのデニーズ。
あそこのご飯の量はとびっきり死ぬほど出てきて殺す気か!って
本当に思うのだけどね、でもちゃんとポテトも卵もキッチンできちんと
調理しています。 
日本のはどうですか?  "チン" してるだけじゃないですか。 

す べ て 。

チェーン店は悪くないのね、ちゃんとレシピ通りに
ちゃんと人がその場で作ってくれていればね。
セントラルキッチンってかっこ良く言った所で "チーン" じゃーね。
働きたい人も働く意欲がわきませんよそんな物の作り方じゃ。
って思うのは僕だけじゃないと思うので、もっと頑張りましょう日本!

それる話も旅の醍醐味でそれるから生まれる事も多いと言い訳をしつつ、
向った先はもうすぐそこの工房。


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DesalvoCustomCyclesに到着。

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僕が初めてアメリカにオーダーを入れた人。


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Mike Desalvo.

極めて普通に、極めて当たり前に、極めて丁寧に作る人だと思ったから。

割と多くの人がカスタムオーダーと言う事に対して、
何でもやってくれるのだから、、、ってちょっと思いすぎちゃって
"すごく" 斬新な物を求めて話しに来てくれる事が多いのですが、
やり過ぎない方がいいですよなんて思う事もあります。
(もちろんちゃんと思っている事はいう努力をしていますし、
モノを人に会わせるという所が1番大事であります。)

そして本当に良いモノはあまりとっ拍子に変わっていなくても
ちゃんと僕は良いモノですよって何処かで訴えかけてきます。
そして僕たちはそれを見つけて、ただ真摯に向き合うことが
とても大事なのだと僕は今までの人生の中で覚えたので。
(それはモニターの向こう側でも雑誌の中の話でもできます。)

だから本当に吟味してVanillaやIFなんかとイヤになるほど比べた。

あれから7年経つのだけど、やっぱり僕は胸張って彼の造るモノを
みなさんに薦めることができるのです。

これは良いモノですって。 彼は良い人ですって。


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技術やセンス云々もあるのだけど、納期や連絡のとりにくさったら
ありゃしないのですが、いいんです。
いまでこそ色々な人が彼の意味を分かり始めてくれているのだけど、
(UBIの先生だったり、Speedvagenのお手伝いしたりしてね。)
僕にとって彼こそもっともっと手を動かしてあげたい人のひとり。
チタンもスチールも素晴らしくキレイな痕を残して、
見るたびにあぁやっぱスベェなって思って、完成車にして乗ってしまうと
さぁ大変。 何が違うのだと心の底から考えてしまう。
それがDesalvoのバイクだと形容させていただきます。

そして彼のもう一つの職場がここAhlandにあります。


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UBI ( United Bicycle Institute) 

自転車メカニック&ビルダーの養成学校です。
学校を始めて "30年" が起ちました。
SycipもEnginも、そして現在NAHBSにやって来るビルダーの多くが
ここを卒業しています。

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正直コストが安い。

何事もコストが安いって良いのです。 = 始めやすいと言う事に
繋がってきますので、大きな物事になりやすいと思います。
正直、続くか続かないかはその人が決める事だったり
良いか悪いかはお客さんが決める事なので、始めるきっかけをどう与えて
あげれるのかが大事だと自分は思っています。
それは就職なんかと一緒で続く子は続くし、辞める子は辞めます。
でも一番大事なのは社会がきっかけを与えてあげれるのかではないかと。


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$3000くらい貯めてAshlandに行って、英語にまみれつつ、
自転車のノウハウを知ることは極めて安いと思うのです。
(あとはその人がどれだけ真剣かどうかで良いです。) 
そしてある種日本の伝統的な村社会的な秘密にしておきたい事が、
どんどんと世の中に流出するとなお一層面白い事になっていきます。

なぁんだ自転車ってシンプルだねって。

それで、よしこれで喰っていこう!って子供達が増えて欲しいのです。


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Paul is now a teacher @UBI


時間をかけてじっくり良いモノが出来るまで育てる方法もよいですし、
やってごらんって勝手にやらしちゃっても良いのです。
要はやると決めれるかどうかだけが重要だなって。
あとはみんなでそんな格好のいい人々を一生懸命に支えて上げれるか。

でも本当に思います。
身近に自分の自転車を本当の意味で面倒見てくれる人がいると言う事が
なんて素晴らしくて、頼もしい事なのかと。
そして本当に "自転車屋" と言えるのはそんな人達だけなんだなと。

そんな志の高い自転車屋が増えてくるともっと楽しくなると思います。


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さぁ、BayAreaに戻ってきました。

明日は北上します。 
高級ワインの産地に酔っぱらいに行ってこようかと。。。

お酒にじゃなく人にですってばよぅ。



Excuse me.

 

毎日やってくるメールや荷物。

嬉しいものや悲しいもの。 いっぱいあるよね。

今日は嬉しいものが届いたんだ。


本当に時間が掛かる作業を淡々と誰の手も借りずに、

ひとりでやってくれている。

もうそれだけでなんとかしたい気になってくる。


そんな簡単な感情だけでいいんだなってふと思う時もあるし。

自分で出来ないことを頼んでいると思うと特にね。



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Desalvo Custom Cycles
Track Frame 

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DSC_1250.jpgDSC_1252.jpgDSC_1261.jpgDSC_1256.jpg
Desalvo Custom Cycles
CX Frame without fork
¥168000
Size:50cm (ST:50cm/ TT:53cm)

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Desalvo Custom Cycles
Road Frame



みんなにはほんとうに長い時間を待たせてしまうのだけども、

届いたときに箱を開けてやぁって言われちゃうとね。

大丈夫さオレが守ってやるぜなぁ〜んて気になってしまうのがある種罠。


でもそんな罠にかかってみると分かるんだけど、やっぱすっごく良いの。

何が良いって、もう本当にとびっきり良いんだな。 

理屈じゃないものが詰め込まれていて、ずっと一緒にいるって気になる。


こんな人たちが日々精進している世界があるって本当に不思議で、

本当に愉快だな。 そしてとっても羨ましい。




とどのつまり何が言いたいのかっていうと、、、

本当にいつもいつもお待たせしてすいません。



★もっと詳しいことが知りたい方はこちらにご連絡を。




Mike Desalvo.

 

アメリカンハンドメイドバイクとの出会い。

LightSpeedやMoots、SEVENなどの大規模メーカーを
もちろん憧れる事はあったのだがやはり遠い存在で、
現実に手に入れようと行動に移す事はなく日々は過ぎていった。

多分それは自分の求める物事と少しずれがあり、
(多分それはシステムの問題も多少なりともあるのだが。)
そこまで気持ちに火がつかなかったのであろう。

しかし知ってしまう。

世の中は便利になり瞬時に目的の物事が、
大なり小なり理解できるようになり、
何が起こっているのかを一応目に入れることができるようになった。
そしてそこには、すごく人間臭い物作りをする人間が、
今現在の世の中で、しかも自分の一番好きなフィールド内で、
きちんと存在し、行動しているいう事を知ってしまうことであり、
しかも、かれらは現在の一般的な物作りとは全く正反対に、
位置しながらも、時代の音を聞き、匂いを嗅ぎ、しっかりと見つめ、
そして自分が社会と調和できるぎりぎりの起ち位置を
しっかりと踏みしめている事が、
とてつもなく自分の感覚に直撃をしてしまうということだった。

彼に頼み事をするのは長年の夢だった。

どうしても作ってほしくて手紙を書き、快く応えてくれて、
そして最高の贈り物をきっちりと大事な期日に届けてくれた。

そんな彼とも、はや4年の付き合いになり、お互いの素性も知り、
彼の仕事を見ると、いつもそのクオリティが上がっている事に感激する。
ありがとう、マイクD。


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Desalvo Custom Cycles
10th Anniversary Special Road Racer
(Size / ST : 52cm / TT : 54cm) 
¥210000  with Fork & King HeadSet ( Silver )
 

MikeDesalvo。Ashland,Oregonを拠点に12年前より
自身の工房にてフレーム製作を開始する。過去のNAHBS
において2度のBestTigWelder賞を受賞するなどの、彼
の溶接技術を信頼する者は多く、ローカルやPortlandの
ハードコアバイカーからの支持は絶大で多くのチームに
フレームを供給している。そして、またUBI (United-
BicycleInstitute) のTIG溶接部門の講師でもあり、
VanillaBicycleのレースモデル、SpeedVaganの溶接を
行っている事は周知の事実である。


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Desalvo Custom Cycles
Steel MTB 29er Frame with Original Fork
(Size / ST : 17" / TT : 23" )
¥252000 


現在数名のみになった、NAHBSの初開催から連続で
ブース出店を続けるMikeDesalvoはおなじみの顔になり、
彼のブースバイクをいつも狙うのは私だけではありません。

そして彼のバイクのすごい事は、
何一つ特別な事をしていないのに、
明らかに他の人が作るモノと違うという事。
それは彼の溶接のスピードなのか? 工法なのか?
(事実彼はSpeedVagenのバイクを2日で50本近く溶接します。)




なかなか日本では見る事の少ない工房系フレームメーカーは
なぜ?なかなか見ることができなくなったのでしょうか。

人は効率を好むからなのでしょうか?
人はコストを優先で考えるのでしょうか?
人は納期が大事なのでしょうか?
人は質を問題しするからでしょうか?
それとも個々のマーケティング?

しかし自転車とはサイズある物を、
人が跨がって、”自分”で出力して走るという事実を
乗り手自身がきっちりと知っておいた方が良いという前提なのですが、
その事実をきちんと理解している人も工房の減少に伴い、
どんどんと少なくなっていくという事も忘れてはいけません。

今だからこそ理解できる事もたくさんあります。
それは失われ始めているからこそなのかも知れませんが。



★Desalvo Custom Cyclesに関するお問い合わせはこちらまで。






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